日曜日の雨で桜が殆ど散りました。
桜は満開よりも散る時に風情を感じます。
老夫婦が歩道を何気なく歩いている姿を後ろから眺めます。
普段は何も感じない風景ですが、桜が散る事によって
雑誌の表紙のような風景に変わります。
散る時には桜のように。
ある日患者さんが来なくなりました。
誰も連絡取れず事情も分からない、半分行方不明の様に姿が消えました。
1年後
「こんにちは、よろしい?」
見ると姿の消えた患者さんが目の前にいます。
事情を聞くと「オーバードーズ」で倒れて入院したとの事でした。
オーバードーズをご存じでしょうか?
たくさん薬を飲むと体も心もおかしくなり倒れてしまうことです。
この場合は入院です。
「薬そんなに飲んだらあかんやん!何してるん?普通飲まへんやろ」
こんな意味に近い言葉を頭に浮かべたそこのあなた。
違います。
薬はそもそも「治療法」ではなく「対処療法」です。
体のどこかを傷つける代わりに、つらい症状を抑えてくれます。
処方されると薬の説明があり作用と副作用について記載があります。
市販薬にも同じように説明がありますのでしっかり理解して
服用してください。
薬が神様ではありません。
しっかり距離をとって「良き相談相手」の位置づけで付き合ってください。